たまたま見ていたバレエサイトの中に、バレリーナが外で踊る写真をまとめたものがありました。
野外公演というものではなく、モデルの撮影のようなものです。
街角で、自然の中で、ポーズを立っているバレリーナたち。
体の線の美が引き立っています。
野外で楽器を演奏すると、その力量がよくわかってしまいます。
楽器の種類にもよりますが、音響効果のあるホールでは分からない音程の頼りなさや弱さが、外では一気に露呈してしまいます。
バレリーナの写真を見ながら、それと同じなのかもしれない、と思いました。
演出も何もない野外でも、力を持つ体の線というものがあります。
少し前の話題。男性のみによるバレエ団、トロカデロ・デ・モンテカルロバレエ団の来日公演が終わりました。
前にも書きましたが、NY発のコメディーバレエの祖。
諧謔性の高い演技に思い切り笑わせてもらいますが、それも高いテクニックに裏打ちされたものです。
今回、日本公演のFBページでいろいろな媒体への出演・掲載が紹介されていたのですが、気付いたのが遅かった…。「徹子の部屋」にも登場していたのですね。元トロカデロの名取寛人さんも新宿公演に一度だけ出演していました。
何となく寂しさが残る日本公演の終了です。
ダンスマガジンの今年4月号は、特集テーマ「美しい男たち」でした。
久しぶりに手に取ると…よくぞ選んだ編集部、と言いたくなるぐらい、いろいろなタイプの美男ダンサーが掲載されている、とあらためて思います。
典型的なフランス美男のエルヴァ・モロー、王子様風なウラジーミル・シクリャローフ、日本男児的な力強さをのぞかせる柄本弾…
ABTのコリー・スターンズも、昔のアメリカの青春映画に出てきそう。
日本での「海賊」のコンラッド役が記憶にあります。
失礼かもしれませんが、ジーンズの私服姿のカットは紛れもないイケメンとして、やはりこの人は舞台の上でこそ輝きを放つなぁ、などと勝手に思いました。勝手な評論をゆるしてくれるこんな特集、また読みたいです。
映画「バレエ・シューズ」を見ました。
血のつながらない三姉妹が、学者のもとに引き取られ、それぞれ懸命に人生を生きていくー。テーマは「家族」ということになるのでしょうか。
もともとはタイトルと、それにキャスト、エマワトソンの名に惹かれて。ハリーポッターかわいかったなぁ、と思ったら、あちらの映画で見たような人が何人も出ているのですね。
でも三姉妹がとてもキュート。
もともとは児童文学だそうですが、見ていて気持ちのよい映画でした。
タイトルの割に、あまりバレエシューズはキーワードではないような…。
バレエ映画として見るものではないように思いますが、気持ちのよいハッピーエンドが好きです。
眠れる森…をDVDで見ていました。パリ・オペラ座。オレリーデュポンのオーロラ姫。1999年。
オレリーデュポンはヘップバーンみたいで素敵。大好きなんですが、よくよく考えると、オーロラ姫が眠りにつくのって、16歳でしたね。それにしてはエレガント過ぎ。。と思いますが、ここはその設定を忘れて見るのが正解でしょう。
三幕のパドドゥのアダージョの最後、三回連続のフィッシュダイヴが好きです。見応えがあります。
ピルエットのあと男性に支えられ、抱え込まれる。。確かにお魚みたいです。
快活で華があって…幸福な跳躍を見ると、幸福感が増すように思えてきます。
シェイクスピアの作品が好きです。基本的に和訳されているものを読んでいるので、英語と日本語との間にある溝のようなものにもどかしさを覚えつつ…この日本語は適当ではないのではないかと疑念を抱きつつ、ではあるのですが、やはり読み応えがあり、和訳そのものではなく、和訳を通してその向こうにある原文を楽しんでいる、そういう感じがします。
その魅力的であるはずの言葉を使わないバレエって。。。と思っていたこともありました。しかし、名せりふがなくても、やはりシェイクスピアは凄いです。
「ロミオとジュリエット」と「真夏の夜の夢」が代表的ですが、「じゃじゃ馬ならし」「ハムレット」「マクベス」…と枚挙にいとまがありません。
もちろんそれは振付家の腕ということになりますが、振付家の力を引き出しさえしてしまうのがシェイクスピア…と言えば贔屓が過ぎるでしょうか。
思わぬところで、「バレエ」の言葉を目にし、??と思いました。
頻出キーワード、ということになるのでしょうか、調べ物をしていると、よく検索される語に「古田新太 バレエ」と出ていました。
古田新太(ふるた・あらた)は俳優。私はそうテレビを見る方ではありませんが、最近ではNHKの朝のドラ「あまちゃん」にも出ているようで、顔を見ればわかる、という人が多い部類の俳優ではないでしょうか。
で、調べてみると、古田新太は高校時代にいろいろな習い事をし、バレエもその一つだったと。
言うなればそれだけで、俳優でクラシックバレエ歴を持つ人は珍しくないのではと思うのですが、これがキーワードに挙がってくるというのは、よほど朝ドラに関心が高いということなのでしょうか。それとも意外性が高いということなのでしょうか。軽いよもやま話でした。
Kバレエスクールの福岡校が9月1日から開校しました。
これまで、都内と横浜のスタジオだけだったのが、列島を飛び越えて(大げさですが)福岡へ。話題になったオーディション制は小石川校だけで、福岡も随時入学が可能ということです。
場所は博多の中心地、天神のビル内。おとなのための「バレエゲート」も開設されています。
指揮者の堤俊作氏が9月1日、亡くなられました。
66歳。各紙によると、桐朋学園大卒。東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団を設立しました。私には札響の専属指揮者の印象がありますが、確認してみると、4年ほどだったようです。
牧亜佐美バレエ団や井上バレエ団の音楽監督を務め、バレエ音楽や吹奏楽の分野でも知られた人でした。
堤俊作氏が音楽監督として指導にあたったアマチュアオケ、俊友会管弦楽団は今年、定期演奏会が10月。プーランクのバレエ組曲「牝鹿」などが演奏予定のようです。追悼コンサートとなるのでしょう。
友人の子どもが、発表会デビューすることになりました。
今は6歳。地方のバレエスタジオで習い始めたのは、3年前だったと思います。
確か、テレビでバレリーナを見て、かわいい、と一目惚れしたとのこと。
親側にも、何か習い事を、できれば体を動かすことを、という意向があったようです。
控え室で、教室のおねえちゃんたちに髪の結い方を教えてもらったり、おしゃべりしたり、そういうことも楽しかったようで、嫌がることもなく続けてきたということでした。初冬の発表会の演目はくるみ割り人形。わくわくしながら練習に通っていると言います。
親の側は、やっぱり費用がかかるね。。。と苦笑いも交えつつ、やはり嬉しそうに晴れの舞台を楽しみにしています。
こういう話は、いつ、どこから聞いても、心があたたまります。