デビット・ビントレーが去り、大原永子が芸術監督に就任した新国立劇場。
8日から新制作版「眠れる森の美女」が始まりました。
ビントレーはオリジナルが目立ちましたが、大原はどちらかというと古典なのでしょうか。
従来の作品で、演出を刷新する、という方向性が窺えるようです。
「眠れる森の美女」のコピーには「・・・呪いは愛を待つ幸せな眠りに変わった」。
これはちょっと新鮮な感じがします。
なるほど、確かにオーロラ姫の長い眠りは、他人が評価すればかわいそうなことになるかもしれませんが、
本人にとってはどうなのでしょう。そんなことを考えます。
橘秋子のもとに、幼くして養女に出され、バレエ教育を受けてきた大原。
その来歴につい注目してしまいますが、新国立の今後四年間を楽しみにしたいと思います。