日本人として初めて、木田真理子さんがバレエ界で権威のある賞のひとつであるブノワ舞踊賞を受賞。
昨日のニュースです。
1年間にもっとも優れた活躍をしたダンサー・振付家を顕彰するもので、ベジャールやシルヴィ・ギエムさんも受賞されたという。
東京新聞によると、スウェーデン王立バレエ団の第一ソリストなのですね。
調べたら2000年のローザンヌ入賞は加治屋百合子さんと一緒でした。
今回はノミネートされ、ジュリエットを演じたということ。
ここのところ、日本人ダンサーが世界で活躍するニュースが珍しくなくなりました。
日本人初、の冠がどんどん取れていく時代かもしれません。
今月のダンスマガジンの巻頭は、オーレリ・デュポン「椿姫」の日本公演。
美しいです。
もともと「椿姫」は大好きなのですが、はまり役です。
2幕の白いドレスのオーレリの写真、特に匂い立つようでした。
特集の最終ページの素顔(に近い、というべきか)の写真がまた印象的です。
大抵のバレリーナさん、私の目から見ると、衣装を身につけないカットのときも、そんなに舞台の上と変わらない雰囲気に映るのですが、これはがらりと違って、カジュアルな中に美しさと強さを感じました。
オーレリの来年の退団を控え、話題も十分でした。
来月6月の半ばから9月まで、新国立新美術館で、「魅惑のコスチューム バレエ・リュス展」が開かれます。
オーストラリア国立美術館蔵のコスチュームコレクションとデザイン画などが展示されます。
国立新美術館のホームページの告知を見ましたが、本当にそこに載っている何枚かの写真だけでも本当に素敵です。
バレエ・リュスに音楽や舞台装置にさまざまな芸術家が関わったことは自明ですが、恥ずかしながら衣装デザインにも著名なデザイナーが関わっていると知りませんでした。
HPに載っている写真は1900年代初頭のものが多いのですが、何ともきらびやかで美しい。
今から本当に楽しみな企画展です。
ネット検索をしているとき、たまたま、ローザンヌ国際バレエコンクールの優勝者である菅井円加さんの記事を見かけました。
記事は、菅井さんが通っている学校のHPのよう。校長先生の特別授業という形でのインタビューで、新聞やバレエ雑誌と違った面白さがありました。
ローザンヌのシステムなど基本的なことから、スポーツに取り組む姿勢などー。校長先生の問いかけや説明(「授業」ですから)は教育者らしいのですが、バレエ関係者が話題にしないような視点もあるように思いました。
ローザンヌは、NHKが毎年放映していることもあり、日本ではよく知られています。単なる技術的なコンクールというだけでなく、レッスンが行われ、振付け家やダンサーと対話する時間が設けられているのも特徴といえるのでしょう。
優劣をつけるだけでなく、一緒にバレエ人として成長していこうという雰囲気。
バレエに限らず、人材育成を考える上で、ヒントになるコンクールだと思っています。