今朝のネットニュースを開いて、シルヴィギエムの引退を知りました。
来年いっぱいで引退する旨、東京バレエ団50周年の公演を前に、日本舞台芸術振興会を通じて発表したということです。
さよなら公演は来年12月に日本でということ。
NAVERにシルヴィ・ギエムまとめをどなたかが作っていたのを見てみると、あらためて強い美しさのあるバレリーナ・・・というよりダンサー、という気がします。
100年に一人、というキャッチコピーがネットの記事にはついていましたが、その100年という単位ですら陳腐に思えるほど、と思うと称賛しすぎでしょうか。
プライベートのことをあまり語らず、昔は写真嫌いだったという逸話も、”職人”のようで私には好ましく思えます。
引退年齢とては高い方なのかもしれませんが、どこか超人的なシルヴィ・ギエムなら、まだまだ踊り続けていてもおかしくないような、そんな感じがしていました。
やはりちょっと寂しく思える朝です。
ダンスマガジン9月号の巻頭はボリショイ・バレエの特集。
力のこもった現地取材を感じさせるきらびやかな見開きで始まる記事です。
昨年冬に顔に流線を浴びせられたセルゲイ・フィーリンが芸術監督に就任していますが、その事件の話題にも記事は触れています。
ボリショイは、米国人として初めてホールバーグを迎えました。
フィーリンとホールバーグの接点は、ホールバーグがゲストで出演した「ジゼル」だと、以前読んだことがあります。
精力的にさまざまな人材を招き活動するフィーリンを象徴するのが、米国人ホールバーグのようにも映ります。
伝統、という言葉でしばしば語られてきたボリショイにも、新しい時代が訪れている、のかもしれません。