ベリーダンスの本場がエジプトなのだと最近、知りました。
アラブ文化圏のものとは漠然と思っていましたが、「東方の踊り」を意味する「ラクス・シャルキー」の言葉の起源は、エジプトと言います。
そのエジプト政府の公式ライセンスを持っている唯一のアジア人が木村カスミさん。
千葉県出身で、モデルを経てベリーダンサーに行き着いたそうです。
海外を拠点に活動されているようですが、今年は埼玉県で「アラブの春」をテーマにしたオリジナル作品が上演されました。
ベリーダンスにテーマ性がもたらされること自体が新鮮に感じられましたが、むしろラクス・シャルキーは、内面感情の表現として見られているようです。
一時期、日本でも美容を意識したブームとなりましたが、インナーマッスルを使い、かなりの筋肉運動。
見た目の妖艶さと激しい運動量と。
その両方の要素があるからこそ、現代女性を惹きつけたのかもしれません。
今秋の楽しみは、舞台芸術の祭典「フェスティバル/トーキョー14」。
国際的に注目を集めているアルカサバ・シアターと日本の若手演出家、坂田ゆかりの作品です。
アルカサバ・シアターはイスラエル占領下にあり、紛争の現実をユーモアとアイロニーで表現する団体。
今回は、芥川作品「羅生門」「藪の中」それに、黒澤映画をもとにした「Rashomon」を題材にした新作と言います。
出演はパレスチナの俳優。
パレスチナ、黒澤映画、芥川。
この取り合わせですでにワクワクします。
「フェスティバル/トーキョー14」では、「アジアシリーズ」がスタートし、アジアの舞台芸術に焦点を当てることに。
イスラム神秘主義がモチーフにちりばめられたピーター・ブルック等の作・演出「驚愕の谷」にも注目しています。