借り物のディアゴスティーニ「シルヴィア」の解説で、マニュエル・ルグリを取り上げていました。
2ページの特集です。
文章中では日本との結びつきが深いことにも触れられ、「本国フランス以上に日本で人気が高いのもこうして繰り返し来日し、至極の舞台を惜しみなく見せてくれるからです」
それもそうですが、ルグリと言う人は日本人が共感するキャラクターであるように思います。
とにかく練習、練習、練習。
この文章でも触れられていますが、けがをしないのもけがを早く治すのも「練習」。
特別体格に恵まれているというわけでもないのに、傑出したダンサーになりえたのは、やはり努力の人だからと言われます。
エレガンスさえも努力で身につけたといわれるルグリ。「シルヴィア」のアミンタ役も秀逸でした。
「シルヴィア」を見ました。
ずいぶん以前に借りていたのですが、なかなか見ることができませんでした。
ノイマイヤー版。
ギリシア神話をモチーフにした作品です。
話がややこしいというイメージを持っていました。
主人公シルヴィアと彼女に恋い焦がれるアミンタ。
月の女神ディアナと永遠の眠りについているエンディミオン。
そしてキャラクター設定が今ひとつわかりにくい・・(と思うのですが)アムール=ティルシス=オリオン。
エンディミオンを通して描かれるディアナの孤独。シルヴィアーディアナの複雑な関係。そのあたりが、ややこしい物語と感じさせているのかもしれません。
第一幕、聖なる森でのニンフの郡舞は、女子高の体操部みたいなショートパンツ風の衣裳(すみません)がすごくダイナミック。でも第二幕のドレス姿のシルヴィアの方が安心して見ていられるような気分です。
オレリー・デュポンのシルヴィアは本当に華があって素敵です。年を重ねたという設定のラストシーン、旅行かばんを手にしたプロフィールがとても美しく感じられて大好きです。