私がなぜドン・キホーテを好きなのか、あらためて考えてみると、ひとつにはキトリのキャラクター。
女性にも好かれそうな陽性のキャラクターを、だれが演じていようが、舞台を見ているだけで明るい気持ちになるような気がするという
ことがひとつ。もう一つは、キトリのグラン・ジュテを見ているのが好きなのかもしれないなぁ、と
何度目かの観賞で思いました。
白鳥の湖の二幕のオデットのように、ほとんど鳥を思わせる跳躍もありますが、キトリのグラン・ジュテは
もっと人間的なダイナミックさが感じられ、そこに何か胸のすくような思いがする、という気がします。