オーストラリア・バレエ団の「ラ・フィーユ・マル・ガルデ」のDVDを友人に借りました。
フレデリック・アシュトン版。
「生活」がふんだんに表現されているところが、この作品の好きな点だと思いました。
リーズがミルクの入ったボウルを取り出し、リボンを持って踊り始め、コーラスへの愛を表現するところ。
シモーヌがバターを作るところ。
マイムがとてもユーモラスです。
恋をしている若者と、違う思惑を持っている母親と。
他愛もない話が延々と続いていく感じが、逆にものすごいハッピーエンドとかその逆よりも
穏やかで楽しめます。
アシュトンの演出あってのこの作品と思います。健康的で安心できる喜劇。
ジョン・ランチベリー編曲の音楽もその演出に貢献しているように感じられます。