久しぶりに「海賊」を見ています。
1989年、キーロフバレエ。
海賊というものが、あまりにも私にとってイメージしづらいからか、何となく敬遠しがちではあったのですが。そもそもややこしいことを考えずに、踊りを楽しむバレエととらえるべきなのかもしれません。
ともかくこの作品の魅力は力強さ。体躯的な力強さとともに、
登場人物が金持ち、海賊と、町娘(という理解でいいのでしょうか)で
(ヒエラルキー的には総督のような高い身分の人もいるにせよ)庶民の底力みたいなものも感じるように思います。
第2場の奴隷市場のシーンでは、女たちが競売にかけられていく嘆きも表現され、表現媒体によっては
残酷にもなりえそうですが、こちらも猥雑な活気を感じます。