借り物のDVDで「マニフィカト」を見ました。
新約聖書の言葉をモチーフにした作品です。
振付けはハインツ・シュペルリ。
シュペルリ作では、以前モダンバレエ版の「真夏の夜の夢」、それに「白鳥の湖」など見ました。
いずれも独特のセンスによる改訂で、暗示しているものを読み取れていないかもしれないと思いながら。
で、「マニフィカト」は。
マリアの歓喜を表す第二曲のパドドゥ、主の力強さを感じさせる第四曲。
激しいシャワーを想起させた第七曲は主の弾劾を歌っていると聞きました。
もしかしたら、抽象バレエの方が、シュペルリの本領が発揮されているのかも、などという気がします。
曲の底流に流れている「ものがたり」と振付けが生き物のようにお互いにかみ合っている。
などというと少し詩的に過ぎるでしょうか。