ダンスマガジン2月号の表紙は、とにかく目を引きました。
シルヴィ・ギエムの「カルメン」。
シルヴィ・ギエムオンステージ2013より、です。
進藤弘子が冒頭の評の中で「強力な磁場」という言葉を使っていて、得たり、と思いました。
すでに写真からもそれが伝わってきます。
マッツ・エックといえば古典の新解釈で何かと話題を呼ぶ人ですが、荒唐無稽なのではなく、原作に根拠を求めて演出につなげているような印象を持っています。だからこそ、彼の作品には射貫かれるようなキレがあるのだと。
今回は魔性の女というだけでなく、鋼のような強さを持った女性としてカルメンが描かれています。
これがまたギエムの風格から醸し出されるイメージと一致していたように思います。