何度でも書いてしまう「椿姫」の続き。
見る度に、痛々しささえ感じてしまうステファン・ビョヨンのアルマンです。
ヴァリエテ座でマルグリットと出会うシーンで見せる、からかわれて恥ずかしさを押し隠して帰るそぶり。
マルグリットの私邸に招かれ、ひれ伏して愛を表現するシーン。
マルグリットから椿の花を受け取って喜びに浸るシーン。
仮面舞踏会の合間を抜けてやってくるマルグリットを待ちわびるシーン。
この関係がこの作品の肝であるにもかかわらず、つい、踏み込むのをやめたら、と思ってしまう、痛々しい初心さに映ります。