中学時代の親友によって、私はモーリスベジャールの名を知らされました。
彼女はベジャールの熱烈なファンで、ベジャールがどうの、ジョルジョドンがどうの、と写真集や本を持ってきてはよく見せてくれました。
写真集の中身はよく覚えてはいませんが、人間の肉体がこんなにも美しいのか、と感動した記憶があります。
そんなことをふと思い出して、「モーリスベジャール自伝」(劇書房)を読み返し始めました。
「ボレロ」は海から上がってくるディスカ・シフォニスを見て彼女のために振り付けたとは有名ですが、天才的な振付にはある種のインスピレーションが働いているように感じられます。
ベジャール自伝の文中には、「私の好きなバレエはいつでも、次に創る作品である」という言葉があり、私はこの言葉がとても好きです。そして自分の世界で、 常に前進し続けるために、この言葉を励みにしています。エジソンではありませんが、求めて進み続けるところに、何かが天下ってくるようなそんな感じがして います。