ライモンダのDVDの解説本の中に、バレエ衣装を製作する大井昌子さんのインタビューが載っていました。
大井さんは自らも橘バレエ学校でソリストとして活躍していたバレリーナで、衣装製作に携わって40年。2002年には「ニッセイバックステージ賞」も受賞しています。
以前に、職業図鑑的な番組で見たときには、足踏みミシンを使って衣装を手作業で作りあげていく様子が紹介されていました。
バレエ衣装はいったん仕上げたあとも、舞台上での見え方やバレリーナの体重の増減によって修正の繰り返しといいます。
ミリ単位に及ぶ誤差が、舞台上では全く印象を変えるといい、これこそプロの精密な仕事だと驚きました。
華やかで繊細なバレエは、その実、心身のハードな鍛練、すなわち「強きもの」です。その舞台裏もやはり「強きもの」によって支えられているという気がしました。