パリ・オペラ座バレエ「ドガの踊り子」のDVDの評論を読んでいました。
パトリス・バール振付、エトワール役のドロテ・ジルベール、バレエ教師役でマチュー・ガニオ、常連客のジョゼ・マルティネズ・・・と豪華なキャストです。
ドガといえば、踊り子を主題とした絵が数多くあります。
代表作は「踊りの花形」。舞台上で軽やかに舞う躍動的な踊り子の絵です。
背後には夜会服を着たパトロン。
当時のバレエの世界の厳しい現実をのぞかせるような構図で、ドガの得意な人工光の描写が光ります。
「ダンス教室」「三人の踊り子」などバレエをモチーフにした作品が多いのは、自身、バレエが好きでオペラ座の定期会員となっていたからということです。
そのドガの彫刻「14歳の小さな踊り子」をテーマとしているのが、この作品「ドガの踊り子」。
ドガと同じように、当時の踊り子の置かれたシビアな状況を描いています。
当時の風俗の描写が面白い、ユニークな作品という気がします。