今更の話題ですが、9月にBSプレミアムで放映されたABTで日本人唯一のソリスト、加治屋百合子さんの特集をようやく見ました。
ブルーレイディスクの不具合で、録画をなかなか見ることができなかったのですが、楽しみにしていました。
加治屋さんは父親の転勤を契機に10歳で中国の上海舞踊学院へ。厳しい寮生活の中で頭角を現し、カナダ留学を経て2007年からABTのソリストを務めています。
「羽が生えたような」と形容されるジャンプをはじめ、パワフルでダイナミックな動きは、日本人バレリーナとしては珍しい部類に入ると評されます。
番組ではドンキホーテのキトリ役を演じた東京公演までをドキュメントしていましたが、明るくチャーミングなキトリにすっかり魅せられました。
紹介されていた素顔の彼女はたおやかな日本人女性でしたが、常に努力して前進していく姿には勇気をもらいました。
彼女を指導しているABTミストレスで元キーロフバレエ団のイリーナコルパコワがまたカッコいいのです。ドンキホーテで恋人のバジルを演じたダニールシムキンもチャーミングで、レッスン場での「必勝」鉢巻きがとてもお似合い。
余韻の残る番組でした。