ロミオとジュリエットのDVDについて、続きです。
アレッサンドラ・フェリのジュリエットは最高でした。
フェリのつくりもののような顔はもちろん美しいのですが、フェリの美しさの骨頂は手足ではないかと思います。
「ジゼル」の足も、人間ではなく、まさに妖精を思わせるものでした。
この作品ではジュリエットが、クラシックなチュチュではなく、ふんわりとしたワンピース?をまとっています。チュチュをまとう舞台の方がバレエらしい感じがして、個人的には好きなのですが、この方が足の動きがよりなまめいて見えるとあらためて思いました。
マクミランのパドドゥには、上方にひじを折ったポーズが何度か出てきます。
キリスト教のオランス=祈る人と呼ばれる救済祈願、あるいは至福の状態にある魂を示すそうで、ロミオに出会って幸せいっぱいのジュリエットの心境を表現しているといわれます。
このオランスのポーズでも、折った両手がとても美しく印象的でした。
ある意味、生身の人間ではないかのような手足がとても美しいと感じられました。