はっきり言うと、あまり好みではないシュペルリ版の「シンデレラ」なのですが、第2幕は好きです。
フレデリックがシンデレラを探して、トゥシューズをチェックしているシーンが、ちょっとおかしい。うず高いトゥシューズの上に腰かけているフレデリックが印象的です。
その後、フレデリックはボリショイ、オペラ座、英国ロイヤルバレエ団と大カンパニーをめぐり、シンデレラを探す旅に出るわけですが、異国情緒豊かなダンスシーンが続き、私はここが一番楽しめます。シュペルリ版の一番の特徴といってもいいところです。
ボリショイでは「ドンキホーテ」などと実際に踊っている演目も設定されていて、とても楽しめます。
男性演じる義姉、義母の存在感が終始ありすぎる感がありますが、ラスト、仙女や妖精に祝福を受けながら踊るフレデリック&シンデレラはやはり素敵です。
なぜかペローの本家の童話が読みたくなってしまいます。