「カルメン」を見ました。
原作のメリメの小説は、当時のスペインの民族的なことなど、社会的な背景をえぐったものだったと言われていますが、オペラやバレエなどでは闘牛をモチーフに取り入れるなど同国の陽性なイメージが全面に押し出されているようです。
日本でも一時期フラメンコブームによってスペインが注目されていましたが、スペインとカルメン=色っぽい女性というイメージを重ねる人は今でも少なくないのではないかと思います。
一人の男が、自由奔放な女カルメンに人生を狂わされて転落していくというストーリー、救いは何もない終わり方の割にはその暗さをあまり気にせずに楽しめるのは、良いのか悪いのか。
カルメンのアリア「ハバネラ」など耳に親しい音楽にも注目です。