少し前になりますが、フジテレビの「オデッサの階段」という番組でコンテンポラリーダンサーで振り付け家の平山素子さんを扱っていました。
この番組は少し異色な構成で、対象となる人や物の周辺を掘り起こしていくことで、輪郭をくっきり浮き立たせるというもの。視聴者に、主体的にストーリーを頭の中で作っていくよう促していると言えるかもしれません。
平山さんというと、今年は振り付け作品が新国立の「dance to the future」で4月に上演されるなど、今が旬の人。
エキサイティングで、動物的なようで計算し尽くされたー平山作品にはそういうイメージがあります。
この番組では「現象」という言葉がキーワードのひとつでした。
ダンスという肉体の現象を通して、存在の実像に迫っていくーこれは私なりの解釈ですが、そう捉えました。