今朝の新聞に松山バレエ団が被災地への鎮魂の祈りを演出に込めた「くるみ割り人形」を上演する、という記事が載っていました。
記事などによると、クリスマスパーティーの部分で、亡くなった愛する人に似せた人形を持ち寄るよう呼びかけるシーンなどが盛り込まれるということ。
このシーンだけ考えてみても、人形という小物は鎮魂のイメージにふさわしいように思います。
古典作品にあまりに時代を大きく取り入れると、ギャップを感じ、別の作品として見たい気になることもありますが、くるみ割り人形」オリジナルの愛らしさ、明るさを大きく変えることのないアレンジになっているのではないか、という気がします。
被災地から心を離さずにいたいという、演出家のメッセージと感じました。