カルミナ・ブラーナ(ビントレー版)
オープニング
カール・オルフ作曲の壮大な合唱曲「おお、運命の女神よ」の曲に合わせて運命の女神フォルトゥナが現れる。
修道院で禁欲的な生活を送る神学校の生徒たちが、抑えがたい俗世への思いを暗闇の中踊る。その中の3人がフォルトゥナの後ろ姿を追いかけ俗世へと飛び出していく。
第一部〈春に〉
第1の神学生は町の女たちと戯れ、恋を知り、美しい少女と恋に落ちる。
彼は欲望を知り、解放された世界を視ることとなる。
第二部〈居酒屋〉
第2の神学生は酒場で酒に溺れ、飽食を知ることとなる。
第三部〈求愛〉
第3の神学生が娼婦の館に入り込むと、フォルトゥナが愛らしい女性となって現れる。
神学生は女性に愛を捧げようとし、女性もそれに応えたかのように見える。
エンディング
再び冒頭の「おお、運命の女神よ」の曲が流れ、フォルトゥナが本性を表し、神学生を振り払い打ち捨てる。
3人の神学生たちが周りを見渡すと、彼らの背後には彼らが関わってきた町の人々がフォルトゥナの生き写しとなり踊っている。
彼らは、フォルトゥナの運命の力に翻弄されただけだったのだ。
神からも、運命の女神からも見放された3人はどこへいくのか。
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