バレエ演目のあらすじ集


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椿姫

プロローグ
パリの私邸で競売が行われようとしている。
ソファに置かれた肖像画に描かれている女性は、
高級娼婦マルグリット・ゴーティエ。結核でこの世を去った。
そこへマルグリットの恋人だった青年が駆け込んでくる。その恋人、アルマン・デュヴァルは悲しみの余り、気を失う。

第一幕
パリ・ヴァリエテ座にて。胸に赤い椿の花を挿した高級娼婦、マルグリットに、アルマンは惹かれる。舞台では「マノン・レスコー」が上演されていた。恋人がいながらも淫蕩な生活から抜け出せないマノンに、自らの運命を予感するマルグリット。

マルグリットの私邸。結核に侵されているマルグリットは咳き込んで部屋に駆け込む。招かれていたアルマンがそこへ現れ、優しく彼女を抱き止める。ひれ伏して愛を訴えるアルマンに、マルグリットは次第に心を開く。しかし一方でマルグリットはそれまでの暮らしを変えられないのだった。

第二幕
舞台は田舎の別荘。若者たちとアルマン、マルグリットが戯れているところへ、マルグリットのパトロンの公爵が現れ、激しく怒る。公爵から贈られたネックレスを投げつけ、別れの意志を表明するマルグリット。 マルグリットはアルマンとの真剣な愛に生きるつもりだったが、そこへアルマンの父デュヴァル氏が現れ、別れてほしいと懇願する。
マルグリットはデュヴァル氏の申し出を受け入れ、再び娼婦の生活に戻るという手紙をアルマンに残してパリへ去る。

第三幕
パリにて。娼婦オリンピアとともにいるアルマンに偶然再会したマルグリットは、深く傷つく。マルグリットはついにアルマンの私室を訪ね、二人は愛を確かめる。
しかしそれを一夜限りだと思ったアルマンは、社交場でマルグリットを手荒に扱い、「一夜の代金である」と娼婦として扱ったことを示す手紙と紙幣を入れた封筒を渡し、絶望に陥れる。病の悪化したマルグリットは瀕死の状態で別れた真の理由とアルマンへの愛を日記に書き綴り、孤独な死を迎えた。

(801文字)