バレエ演目のあらすじ集


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ナポリ

第一幕
舞台は賑やかなナポリの港街。
美しいナポリの娘テレシーナは恋人の漁師ジェンナーロが漁から戻るのを待っています。

漁から戻ったジェンナーロは、漁の売り上げの一部を神への捧げ物として修道士フラ・アンブロシオへ渡します。
二人は夕暮れに、小舟で海へと漕ぎ出しますが、突然の嵐に会い、小舟が転覆しジェンナーロだけが港へ戻ってきます。
人々に責められ絶望するジェンナーロですが、フラ・アンブロシオだけは彼を励まし、聖なるお守りを授けます。
ジェンナーロはお守りを手に再び小舟で漕ぎ出します。

第二幕
テレシーナは海の王ゴルフォに助けられ、青の洞窟で暮らしていました。
ゴルフォは美しいテレシーナを地上へ戻したくないと、彼女の記憶を消し、姿も海の精へと変えてしまっていました。

やっとの思いで青の洞窟に辿り着いたジェンナーロはテレシーナを探し回り、ついに見つけますが、テレシーナは姿も変わり、彼のことも分からなくなっていたのです。
しかしジェンナーロが聖なるお守りを取り出して祈ると、テレシーナは記憶を取り戻し、姿も元へ戻るのでした。
海の王ゴルフォはテレシーナを取り戻そうと戦いを挑みますが、二人の愛の力の前に敗れます。

第三幕
ナポリへ戻った二人は祭りの中へと現れます。しかし、人々は死んだはずのテレシーナを見て恐れ、悪魔ではないかと疑います。
そこへ修道士フラ・アンブロシオが現れ、聖なるお守りの力であると人々に説き、皆は神の力とテレシーナを受け入れるのでした。

二人を祝福するように祭りの踊りが始まり、人々の喜びは踊りと共にどんどん盛り上がっていくのでした。
(665文字)