バレエ演目のあらすじ集


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海賊

プロローグ
海賊の首領コンラッドの船は、嵐の中で木の葉のようにもまれ、
配下のビルバンドらとともに奮闘するもむなしく、ついに難破する。

第一幕
コンラッドらの船が遭難し、ギリシアの海岸に打ち上げられている。
気を失っているコンラッドを、美しいギリシアの娘、メドゥーラが介抱し、二人は一目で恋に落ちる。しかしメドゥーラは友人のギュルナーラらとともに奴隷商人のランケデム一派に捕らえられ、アドリアノープルの奴隷市場に連れて行かれる。
奴隷市場では、トルコ総督のパシャが女性たちの品定めをしている。まず美しいギュルナーラが買われ、次にメドゥーラが競りにかけられる。
そこへ富豪に変装したコンラッドも競売に加わり、高値で買い取ろうとするが、パシャに疑われ、メドゥーラらを救出して逃げる。

第二幕
海賊たちの洞窟。女たちを救い、意気揚々と帰ってきた海賊たちは酒盛りを始める。メドゥーラは、ギリシア娘たちを家に帰してくれるよう、コンラッドに頼む。コンラッドは配下の海賊の反対を押し切り、恋人の頼みを聞き入れて娘たちを解放する。そのことが面白くないビルバンドは、花束に仕込んだ眠り薬でコンラッドを眠らせ、メドゥーラを捕らえる。アリが追いかけるが、混乱の中でメドゥーラはランケデムに連れ去られてしまう。

第三幕
エーゲ海に浮かぶ島にあるパシャの館。パシャがギュルナーラら愛妾に取り囲まれているところに、ランケデムがメドゥーラを連れて訪れる。心残りだったメドゥーラを買い取ることができ、上機嫌のパシャ。一夜の宿を乞うメッカへの巡礼者の一行の頼みを聞き入れ、快く宿泊させる。それは巡礼者を装ったコンラッドら海賊だった。コンラッドは祈りを捧げるふりをしてパシャらの隙を突き、メドゥーラを取り返す。コンラッドの一行は青い海へと船出してゆく。

(543文字)

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