バレエ演目のあらすじ集


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パリの炎

第一幕
舞台はフランス革命直前のマルセイユ。パリへ向かう進軍の準備をする義勇軍に人々は羨望のまなざしを向けています。
義勇軍の兵士フィリップの恋人ジャンヌも勝利を信じ明るく見送るのでした。

郊外の森へ領主のボルガル子爵の一行が狩りへ訪れ、女好きなボルガル子爵の命令で、村からジャンヌが連れられてきます。
逃げ出そうとするジャンヌを追いかけ回し、しつこく迫るボルガル子爵、そこへジャンヌの兄ジェロームが助けに来ます。ジャンヌは隙を見て逃げ出しますが、ジェロームは子爵たちに捕まり投獄されてしまいます。
獄中で倒れるジェロームをボルガル子爵の娘アデリーヌがこっそり逃がします。

追手がかかった兄妹は村へ戻り両親に別れを告げ、義勇軍のフィリップの元へ行き入隊を頼み込み、義勇軍と共にパリへと向かいます。それを知ったボルガル子爵は娘を連れジェロームを追いかけるのでした。

その頃ヴェルサイユ宮殿では宴が開かれ、貴族たちがダンスや宮廷バレエを楽しみ、優雅に踊っていました。ルイ16世と王妃マリー・アントワネットが登場すると将校たちが剣を掲げて忠誠を表し、宴はより盛り上がります。

そこへ義勇軍による革命歌『ラ・マルセイエーズ』が宮殿近くに聞こえ、貴族や将校たちは呆然としたのち、ダンスホールから散り散りに逃げ出します。

第二幕
宮殿前の広場では民衆が義勇軍を迎えて沸き立ち、盛り上がっています。そこへジェロームを探してきたアデリーヌが現れ、ジェロームは自分を助けてくれたアデリーヌを皆へ紹介し、義勇軍へ匿うことにしたのでした。二人は再会を喜びます。

そして宮殿は占拠され、革命がなされるのでした。

第三幕
人々がフランス共和国の誕生を祝い、喜び踊る中、ジャンヌとフィリップの結婚式が始まります。二人は広場の群衆に祝福され幸せと勝利の喜びを踊ります。

そんな中、広場にギロチン台が運ばれ、貴族たちの断罪が始まります。アデリーヌは、そこに自分の父ボルガル子爵を見つけ、ジェロームが止めるのも聞かず我を忘れてすがり付きます。
身分が知られたアデリーヌは民衆に連行され、処刑されてしまいます。ジャンヌは打ちひしがれるジェロームを見て悲しむのですが、やがてフィリップと共に三色旗を手にし人々の行進に加わります。

アデリーヌの首を抱えたジェロームを一人残し、行進は続くのでした。

(962文字)