コッペリア
第一幕
ポーランドのガリシア地方。
村娘のスワニルダは村の若者フランツと愛し合っているが、彼がこのごろ、人形師コッペリウスの家のベランダで読書をしている美しい娘にうつつを抜かしているようで、面白くない。二人は麦の穂の占いをしてみるが、彼の心はスワニルダにはない、と出てしまう。
ある日の夕暮れ、コッペリウスが外出中に広場で若者にからかわれ、家の鍵を落としてしまう。鍵を見つけたスワニルダは、好奇心から友達を誘ってコッペリウスの家に忍び込むことを思いつく。そのころフランツも、心惹かれている美しい娘に会いに行こうと、コッペリウスの家のベランダにはしごをかけていた。
第二幕
コッペリウスの工房。あちらこちらに大きな機械仕掛けの人形が置かれている。忍び込んだコッペリアと友人たちは次々にいたずらを始め、ベランダで読書をしていた美しい娘の正体を知る。そこへコッペリウスが帰宅し、一人逃げ遅れたスワニルダはカーテンの影に隠れる。窓辺から物音がし、忍んできたフランツが現れる。怒るコッペリウス。彼はあるたくらみを思いつき、フランツを酔わせる。しかし人形になりすましたスワニルダがコッペリウスを手玉に取り、目を覚ましたフランツとも仲直りする。
第三幕
村で新しい鐘が奉納され、祭りが行われる。鐘にちなんだ踊りが次々と披露され、人形を壊されたコッペリウスも領主から埋め合わせのお金をもらって上機嫌となる。スワニルダとフランツはめでたく結婚し、村は祝いの賑やかな余興に包まれる。
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