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バレエプログラムブログ

イヴァンの愛と内面

イヴァンが生涯で最も愛したと言われる妻アナスタシア。一幕でも二幕でも密着度の高い二人のパドドゥが見られます。
特に二幕のパドドゥは、折りたたまれ、重なり合い、なまめかしい二人の時間が表現されています。
アナスタシア役のエレオノーラ・アバニャートが実に妖艶です。
イヴァンを恨む人々の陰謀によって毒を盛られ、瀕死の状態であるアナスタシアの足下にざわざわと伸びる人々の手が、地獄からの誘いのようにも感じられ、印象的でした。
終盤のアナスタシアの幻影とイヴァンとののパドドゥも、アナスタシアが本当に生身の人間ではない不可思議な存在のようにぴったりと張り付く動きを見せています。
グリゴローヴィチの振付けでは、イヴァンの内面の孤独さやアナスタシアとの夫婦愛がより引き立っていると言われます。
狂気じみた粛清の陰に本当は孤独な心があったのか、どうなのか。
残虐な帝王の内面が実は孤独で、愛を求めたというロジックは分かりやすいものではありますが、果たしてどうだったのでしょう。
酒池肉林に耽っていたという史実(とされるもの)からはあまりそういった内面は、私には伺えないのですが、そんなイヴァンの内面を想像しながらも楽しめる作品のように思います。

2013年5月31日
イワン雷帝

バレエの好みということで言えば、「マノン」や「椿姫」など、心理劇の要素が強いものが、何となく好きです。
それと対極にある、と私には映るのが、今日見ている「イワン雷帝」。
「ファラオの娘」に似た印象がありますが、主要キャラクターは少なく、群舞は多く、衣装も装置も壮大、といったところです。
モチーフとなっているのは、ロシア皇帝イヴァン四世。イヴァン四世の英名は「ivan the Terrible]」で、歴史に名を残す暴君と言われています。
残虐な方法で粛清を続けたイヴァンは反面、敬虔で宗教的な儀式を好んだということ。
孤独から神を求めていたのか、罪の意識から神を求めていたのか、この二面性はよく分かりません。
衣装の胸に刻まれている光る十字架に、雷帝の内面を考えさせられます。

2013年5月28日
田園の出来事

アンソニーダウエルのことを書いていて、「田園の出来事」を思い出しました。
これはツルゲーネフの「村のひと月」が原作。
振付けはアシュトンです。
単品でDVDになっているものは知らないのですが、確か「グレートパドドゥ」や「ベスト・オブ・ナタリア・マカロワ」などのDVDで見られると思います。
本当は五幕もある戯曲を一幕にしたもの。
これもまたロシア作品にありがち(と私は思うのですが)で、図を描かないとわかりにくいような複雑な人間関係が、田園の別荘を舞台に描かれます。
こういう心理劇みたいなものは、ダウエルの得意とするところなのではないかと、勝手に思っています。

2013年5月6日
三人姉妹・さらに続き

先日より書いている「三人姉妹」の続き。
このキャストの中でもっとも印象的なのは次女の夫、クルイギンを演じたアンソニー・ダウエルでした。
この人は本当に内面表現に秀でた人で、「マルグリットとアルマン」のアルマンの父親役が印象的です。
英国ロイヤルバレエ団の芸術監督も務め、最近では3年ほど前に来日公演もあったのではないかと記憶しています。
男性ダンサーと言うと、パワフルで高さがある人も多いですが、一人でくっきりと浮き立つのではなく、舞台全体に調和してしまうような、それでいて圧倒的な存在感がある、そういう人に感じられます。
クルイギンは、神経質、まじめ、融通がきかない田舎教師。しかし実直で深く妻を愛している。そんなキャラクターと抱えている苦悩が浮かび上がるパフォーマンスです。

2013年5月5日
三人姉妹・続き

それで先に書いた「三人姉妹」の中身についてです。
モスクワを離れ、没落してゆく三姉妹を中心に、その恋や生き様を描いた作品です。
独身の長女、早くに結婚し、誠実な夫に退屈して不倫の恋に走る次女、二人から求婚されながらも自分探しをしている三女の三人姉妹。
長女が次女の夫に心を寄せるあたり、ロシアっぽい。。。と思ってしまいますが、ここはマクミランの創作です。
演劇的なシーンも多く、前半から中盤にかけては、ディナーパーティーのシーンが無音で折々に挿入されています。
全編を覆っている陰鬱な雰囲気は、マクミランの振付とダンサーたちの演技力が作っているものなのでしょう。
モスクワへさえ帰れば幸せになれる、と言わんばかりの三人姉妹の希望に、青い鳥を追い求めてしまう人間の性を見る思いがします。

2013年5月1日
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